肝臓について

 「肝腎かなめ」というように、肝臓の機能は特に臓器の中でも重要なものです。例えば腸や胃などを切除しても、一週間近くは生きられます。腎臓は48時間、肝臓は12時間しか持ちません。

 つまり、心臓を除いて最も重要な器官なのです。

 それを裏付けるように、肝臓の重さは成人男性で約1.3キロで、脳の重さとさほど変わらず、赤ちゃんでは体重の20分の1は肝臓で占められています。

 外見はスーパーで売っている「レバー」と全く同じです。同じ生物ですから、それ以外の内臓も、人と動物でそうそう変わりはありません。(食べても同じ味がするのかもしれません)

肝臓の血管

 肝臓の働きは多岐に渡りますが、大きく分けると6つあります。

1、ヘモグロビンから胆汁の元を作り出し、胆嚢で濃縮させて消化液になる。

2、血液中の一部色素とウロビリノーゲンを排出する。

3、糖、蛋白、脂肪、水分、塩分、ビタミンの代謝を円滑にする。

4、消化された蛋白質成分や脂肪が、肝細胞によってグリコーゲンという名前のエネルギーに貯蔵される。

5、アミノ酸から切り離されたアンモニアが、肝臓の働きによって尿素になり腎臓で排出されたり、その他毒物を体内から排出できるように処理をする。 

6、血液の貯蔵施設となり、血圧の変動に応じて血液量を調節し、免疫抗体を作ったり体内の有用な物質を生産する。

 このように、その機能は複雑でかつ芸術的なのです。

 仮に、肝臓と同じ働きをする機械を作ったとしたら、新宿の高層ビルと同じ大きさの工場が必要になると言われています。

 このことからも、一度壊れてしまっては、効果的な薬はなく、とにかく安静にして回復を待つのが最良の近道です。飲酒の習慣がある人には、休肝日を設ける必要があるのはこのためです。

肝臓はいつも攻撃されています

 

 アルコールを毎日の飲んでいる人は、食生活で脂肪をあまり取らなくても、確実に「脂肪肝」となって、肝臓の機能が徐々に弱まってゆきます。